横浜市・磯子区にある個人邸マンションのルーフテラスのお庭を手がけました。
今回は奈良でガーデンデザイナー/コンサルタントとしてご活躍する、風姿花伝(ふうしかでん)の木寺さんと共同で設計と施工を行いました。
場所はマンションの最上階ということで、見晴らしが良く、周囲の自然環境もとても豊かで、それを借景として取り入れた庭作りを計画しました。
プランターの形状や色味を緩やかに揃えることで、全体の統一感を演出し、オリジナルで作ったウッドパレットを敷き詰め、コンクリートの露出を減らすことで、周囲の自然との連続性や一体感を高めるように意図しています。
殆どの植栽は、お客様が長年かけて大切に育てられたものを最大限に活用し、それに馴染むような植物をいくつかこちらでご用意しました。
旅行が好きなお客様で長期間留守にされることもあるということから、自動灌水装置を導入し、水やりの負担を軽減しています。
借景は、単に造園の手法に留まるものではなく、暮らしと住環境をつなげ、すまいだけでなく、その土地や地域に対しても愛着を持つことを可能にするものだと思います。
しかし現在は、借景となるような自然がどんどんと減り、それにともなって、周囲の環境をシャッドダウンするような閉鎖的な建物や庭が多く作られているように思います。
開発が進んだ都市部ではなかなか難しいかも知れませんが、今回のように周りに自然が少なからず残っているような場所では、それを借景として活かすような庭を、今後は更に提案していきたいと思います。
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