東京・秋葉原にあるオフィスのグリーンデザインを手がけました。
今回は天井に設置するという事で、主にメンテナンスが不要の造花を用いたものになります。
設置場所がオフィスのエントランスということで、人目につきやすいところのため、なるべく植栽としてのリアリティがあることを重視し、オフィスで働く社員の方々には束の間の癒しを、来社されたお客様には心地よい印象を与えることができるようなデザインを目指しました。
選んだ造花はほとんどが着生植物のもので、自生地では木の枝や石に根を張って生息しています。
例え造花(=人工物)であったとしても、植物の生態に倣った植栽を行うことで、より有機的で自然な印象を与えることができると考えています。
床に置かれた木製のプランターには、本物の観葉植物を植栽しています。
天井の造花が個性的なものが多いということもあり、こちらは庭木に近いようなナチュラルな葉が特徴のフィカスやシェフレラなどを選んでいます。
あまり日光が入らない場所ということもあり、耐陰性が高いというのも、これらの植物を選んだ理由のひとつでもあります。
オフィスの実務を行う場所とエントランスは壁で仕切られていますが、横長の大きな窓があり、そこからグリーンを眺めることができるので、社員の方からも「ちょっと目をやると緑が入って癒される」などのお声を頂きました。
1日の中で多くの時間を過ごす場所だからこそ、そこで働く方々が快適に働けるオフィスを作ることはとても大切なことだと感じています。
数年前に、違うオフィスの緑化を手がけた時に、そこの会社の社長が「オフィスは働く場所ではなく、人に会いに来る場所」とおっしゃっていたことを今でも憶えています。
もちろん、ビジネスを行う上で生産性や効率性というのは重要だと思いますが、それを下支えするものが空間の快適さや心地良さだと考えています。
グリーンでそういった空間作りに少しでも寄与することが弊社の目標とすべきところです。
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