神奈川県・葉山町長柄にある集合住宅の外構・植栽を手がけました。
交通量の多い道路に面し、近く葉山の道の駅もできるということから、今後、葉山への玄関口として更なる発展が見込まれる地域において、住宅としてだけでなく、商業施設としての利用も可能な物件ということから、インパクトはもちろんのこと、歓待性が高く、時が経つにつれて価値が増すような、外構・植栽を心かげました。
また、そこに住まわれる方やお店をされる方が、暮らしや営みに積極的に庭を取り入れることができ、住まいと共にいつまでも愛着を抱くことのできる庭作りを目指しました。
植栽は、住宅の外壁材であるガルバリウムや、敷地の面積を大きく占める駐車場のコンクリートなどが持つ人工的で無機的な素材に対して、積極的に相乗し、印象効果の高い景観を形成していく植物として、造形的でありながらワイルドかつヴィンテージ感溢れる、オーストラリアの植物を中心に植栽しました。
その中でも、ただ眺めるだけでなく、切り花として活けたり、ドライフラワーにしてリースを作ってディスプレイしたりと、暮らしを彩ってくれるような植物や、環境への適応性の高い樹種を選択し、末永くお楽しみ頂ける植栽を心がけました。
敷地面積を大きく占める駐車場は、車が置かれていない場合でも、全体的な景観を損なわないようにするため、スリットを斜めに入れ、幾何学的な形状のデザイン性の高いものとし、アプローチには、味わいのあるテクスチャーを持った天然の敷石を用いて、時が経つにつれて、景観に深みが増すよう意図しています。
こちらの集合住宅は、設計を担当された「エンジョイワークス一級建築士事務所」が提案する「ヴィレッジ」という考え方に基づき、プライバシーなどは確保しつつも、隣家との間にブロック塀などは設けず、土地の形質や植栽などを利用して、ゆるやかに仕切り、通風や採光、景観などを、そこに住まわれる方々でシェアすることで、心地よい住環境を作り上げることを目指しています。
お仕事の依頼やご相談、弊社ご説明はフォームよりお問い合わせください。