四宮の庭

東京・杉並区にある個人邸の植栽を手がけさせて頂きました。
住まいの顔となる玄関前には、お客様がご希望されていた自然な枝ぶりのコハウチワカエデとドウダンツツジを。ふたつとも落葉樹で、冬になると落葉し、少し寂しい印象になると思い、足元には常緑性の低木や下草などを多く用いています。

大きな窓のあるテラス側は、隣に塀を隔ててマンションがあり、そこからの視線を遮るために、目隠しとしての機能のある植栽が求められました。
ただ、いかにも生垣的に同じ種類の常緑樹を列植するのでは、単調で面白みがなくなるので、視線を遮るポイントを絞って常緑性の高木を植栽し、あとは常緑/落葉性の低木や下草などを植栽することで、多様性があり、四季を感じることのできる植栽を目指しました。
都市部では隣地との距離が近いこともあり、よく目隠しのための塀や生垣などが求められます。
それを、無機質なアルミフェンスや単調な生垣だけで行うことは、住まい手の「外との関係」を徐々に断絶してしまうことにつながるのではないでしょうか。
プライバシーに十分配慮しながら、外へと開かれた景観を作ること。
ShikinowaDesignでは、これからもそういった庭をご提案していきたいと思います。

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